(かつての旅先での1枚)
「卒業旅行で、友達5人とディズニーランドに行くんです!」
なんて言うのをかつてどこかで聞いて、モヤっと感じたのを覚えている。
「卒業旅行って、そういうもん?」と。
いや多分、モヤっとするほうがおかしくて、
「卒業して離れ離れになる前に、学友と最後の思い出作りをする」
のが卒業旅行なのだろう。
感染症対策で「歓送迎会や卒業旅行は控えて」と言われるのも、
その意味でないと筋が通らない。
ただ本来卒業というのは、学校などで一定の物事を修養して、
次のステップに進むためにそこを離脱するという、
ひとりひとりの人生の節目であることのはず。
であれば、例えば大学であれば4年の間にどれほどのものを身に着けて
人として成長できたのか、不慣れな場所に身を投げ出して確かめる、という
自分への「卒業試験」のようなものこそ、卒業旅行と呼ぶのに
ふさわしいのではないか?というのがニシダ流。
一人旅が想定されるが、どんな旅にしたいか意見をぶつけながら
それぞれが「自分の旅」をできる間柄なら、2、3人でもありか。
4人以上になるとどうしても「リーダーに付いて行く」ものになってしまうから
ちょっと外れてしまう。旅行社のツアーはここでは論外ということになる。
「不要不急の外出」を避けるように言われて久しいが、
飲んで食べてレジャーしての「ごほうびの旅」ではなく
(これはこれで私も好きなのだが)
初めての場所に行って見聞を広め、自分を試す旅、
これは若いうちは特に必要なことと思う。
50歳が1年延期して51歳になってもたいしてかわらないが
10代20代ぐらいなら1年でものの見方も変わってしまうだろう。
だから「急ぎ」でもある。
そう思うから、約1年間どこへも行けなかった若者に向けての
「学生さん限定・ワンコイン!宿泊プラン」なのである。
”卒業旅行”歓迎します。
これをお読みの人生の先輩のみなさんも、情報拡散してくださるとありがたい。